10月 13日

国際ロータリー第2640地区パストガバナーがニューヨーク国連本部へ

10月13日にRI2640地区米田眞理子パストガバナーが、日本を発ちニューヨーク国連本部に向かわれました。その目的は、「世界の子どもたちを想い、笑顔と希望を世界に伝えるために!」

15日国連「世界孤児の日」制定請願ニューヨーク大会での国連本部ジャパンソサエティにて決議文を提出され、開催共同会長として今回壇上にて制定請願決議文を読み上げられました。

米田眞理子RI第2640地区パストガバナーは日本で2番目の女性ガバナーであり、日本のロータリーの誇りでもあります。

国連「World Orphans Day(世界孤児の日)」
制定請願決議文(3か国語に翻訳【日本語】【韓国語】【英語】)

<前文>
人間は皆、孤児です。幼い時になるか、大人になってなるかの違いがあるだけです。
幼い時に孤児となった子どもに隣人と社会の関心と愛が必要です。
愛されて育った子どもは、愛することのできる人間になります。
しかし、愛されなかった子どもが、愛する人間になるのには、そう容易いことではありません。
すべての子どもが、愛されて育つ訳ではありません。社会的な混乱と家庭崩壊、そして戦争・疾病・貧困などで、ひとり立ちする能力がない子どもが、路頭に迷い、その数は毎年増加しています。
父母の愛に育まれないで棄てられた孤児も愛されなければならない存在です。これは国連の世界人権宣言にも明らかにされているように、すべての人間が持って生まれた天賦的な人間の尊厳に根差した孤児の人権です。孤児にも夢がなければならなく、人間らしく生きることのできる自立能力がなければなりません。
日本人女性でありながら、愛と犠牲の精神で韓国の孤児3千余人を育て上げた田内千鶴子女史(1912~1968)がいました。彼女の生涯の願いは「孤児のいない社会」の実現でした。今、田内女史の生誕100周年を迎え、地球村のすべての人々が、孤児に対する認識を新たにし、彼らが健康な国際人として成長できるよう、国連に「世界孤児の日」(World Orphans Day)を制定することを請願し、次の通り決議します。

≪決議≫
1.子どもは、祝福されて生まれ、国籍・人種・宗教・文化など、出身背景に関係なく、愛で養育されなければなりません。

2.家庭崩壊・貧困・疾病・戦争などで父母の愛に育まれない子どもに対しては、当該国家と社会は、法を制度で、安全と養育を保証しなければならない責任があります。

3.父母の世話が不可能な場合、当該国家と社会は、子どもが愛の溢れる家庭で幸せに成長できるよう、養子縁組文化の定着を積極的に推進し、実行しなければなりません。

4.孤児養育のための収容施設は、一般家庭と区別や差別されて運用されてはなりません。

5.孤児は、普通の児童と全く同じ夢を持って、自身の意志で自立できなければなりません。民主市民として成長できる教育の機会が、提供されなければなりません。これが、国連が明らかにした子どもたちの人権であります。

6.天災地変や疾病、国家間の紛争などで発生する孤児に対して、救護機関の特別援助が優先的になされなければなりません。

7.孤児は、大義名分のない犯罪や不当な労働などの反教育的な仕事に動員されてはなりません。

8.国連をはじめ、すべての国際機構は、地球村で発生している孤児に対する制度と処遇に対して、人権的な次元で優先的に迅速な救護と国際間の協調がなされるように緊密に調整して行かなければなりません。

ニューヨーク国連本部

会議場

着物姿が米田眞理子パストガバナー

今回米田眞理子PDGに同行された篠原正之様と松宮充義様

ニューヨークの夜景