堺フェニックスRC・ルンピニRC(タイ)・アムナートチャロンRC(タイ)3クラブが協力して、日本の「水槽付消防ポンプ自動車」を寄贈するというプロジェクトを2014年に計画しました。
タイ東北部では消防車の不足や劣化により、火災発生時に満足な対応ができない深刻な状況が続いていることから、少しでも多くの生命・財産を守るために計画されたプロジェクトです。
そして、2015年10月23日、タイ・アムナートチャローン県において、この国際奉仕プロジェクトが実施され、日本から寄贈された「水槽付消防ポンプ自動車」の贈呈式が挙行されました。
この式典には、堺市議会議員の西田氏も、視察の為に同行されました。
現地では、アプナートチャロン県知事主催の式典と、消防車が配備される市役所での式典が行われ、多くの地元の方々から歓迎されました。
また、アムナートチャロンRC及び、フランスからの青少年交換留学生とのバナー交換を行い、ルンピニーRCからは、我がクラブへの感謝状を頂きました。
水槽付消防ポンプ自動車は、水不足が深刻でもあるこの地域では、消防活動だけではなく、農作物への散水作業用としても活用されるそうです。
今回のプロジェクトは無事に終了しましたが、この地方は、まだまだ多くの問題を抱えています。
この地方はバイクが多いため、交通事故も多いそうですが、救急搬送に使われているのは日本の救急車とは全く違い、バンの荷台にゴザを敷いた程度のもので、簡単な応急セットしかありません。そのうえ病院へ搬送するのに1時間もかかることから、助かる命も助けられないという悲しい結果になることもあるそうです。
この様な状況を目の当たりにし、私たちが世界平和を願い、行う国際奉仕活動として、多くの人々に現状を伝え、手を差し伸べる活動を続けていく必要性を強く感じました。
奉仕委員長(国際・社会) 京谷 知明
【詳細は下記のリンクをクリックしてください】
2015年10月23日消防車進呈式(PDF)